- 本処理菌は油脂分を多く含む廃水用に開発した特殊菌です。
- 油脂分は、特殊菌バチルスオーが発する酵素の働きによりグリセリンと脂肪酸に加水分解され、有機物として従来の微生物(活性汚泥)により捕捉・分解されます。
- 菌が酵素を発して処理するため、臭気の発生も同時に解消されます。
- 特殊菌バチルスオーは、油脂分を産業廃棄物なしで処理できるのが最大のメリットです。
本菌を利用した利点
- ランニングコストが低減される
加圧浮上装置と比較した場合は、人件費抜きで1/2以下に低減されます。
菌処理の場合、人件費はほとんどかかりません。
分解菌ユニットによる自動運転となります。
- 臭気問題が解消される
悪臭成分が菌の発する酵素より分解されるため、臭いの問題も解消されます。
- 運転が楽である(手間が掛からない)
薬品等の管理充填が無いため、手間が掛からない。
菌の補充は月に1回程度行うだけで、後は一切手間が掛かりません。
- 処理装置が清潔に運転できる
加圧浮上装置の様に、汚泥が発生しないため、清潔に運転ができます。
処理フロー例(油脂含有廃水処理例)
PH | BOD | SS | N-ヘキサン | |
---|---|---|---|---|
流入水 | 5~8 | 1,300 | 800 | 150 |
油脂分解槽 | 7.2 | 530 | 420 | 15 |
放流水 | 7.3 | 1 | 1 | 1未満 |
◇弁当製造工場処理例(トップページ画像工場) : 濃度単位ppm
PH | BOD | SS | N-ヘキサン | |
---|---|---|---|---|
流入水 | 5~8 | 500 | 350 | 80 |
油脂分解槽 | 7.4 | 80 | 74 | 6 |
放流水 | 7.7 | 3.6 | 6 | 2.5未満 |
◇食肉、惣菜加工工場処理例 : 濃度単位ppm <下水道放流>
PH | BOD | SS | N-ヘキサン | |
---|---|---|---|---|
流入水 | 5~8 | 1,300 | 560 | 130 |
放流水 | 7.2 | 340 | 420 | 16 |
◇弁当製造工場処理例 : 濃度単位ppm
本装置は下水道放流のため、ばっ気槽(活性汚泥処理)及び沈殿槽が付属しておりません。 しかし、下水道放流基準のBOD、SS600PPm N-ヘキサン30PPmはクリアできます。